日々
梅雨が終わり、
夏の暑さが永遠に続きそうなカンカンデリの中
クーラの効いた部屋でタバコを吸い、
頭がクラクラしていると、自分が生きているのかどうかがわからなくなる
井上陽水の少年時代を聞きながら
現代から昭和にタイムワープする
そんな贅沢な時間を過ごしながら
憂鬱な気分を吹き飛ばそうとする
理想と現実のはざまどころか
現実の奈落の底に落とされながら生きている
幼少期に打ち込まれた
ハート型の釘を一本ずつ頭から抜いていく作業を繰り返す
血があふれでながら
徐々に現実世界に舞い戻る
カンカン照りの日常に戻る
前に進むわけでもなく後ろに戻るわけでもない
ただ円をえがきながら
どこに向かうでもなく
時間を食いつぶす